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 Kiss X6i の最大の売りは、実はハイブリッドAFではなく、基本性能の大幅な向上です。AF9点オールクロス化、連写秒5コマ、高感度画質の向上(最高感度ISO25600)、DiGiC5による基本画質の向上、高速連写による画像合成、…等々が上げられますが、特に位相差AFの精度は、非常に高いものがあります。EOS 60Dでも実証済みですが、Nikon D7000よりも、明らかに高いAF精度をもっています。小さな筐体に無理して多点測距のAFモジュールを詰め込み、精度を落とすような愚かなことはせず、着実に進化させているところに、かえって好感がもてます。

 Canon機は、AFは高速だけど、Nikonに比べると精度面で不安がある印象でしたが、APS-C型に関してはEOS 60D以降、非常に安定した感があります。40Dを使ったときは、望遠でのピンの中抜けに悩まされました。逆に20Dのときの方がよかったような…。Kiss X5でも、周辺はちょっと精度が落ちる感じですけど、Kiss X6iのAFは素晴らしいです。エントリー機で、60D並の精度が出せる…これだけでも、ものすごい進化だと思います。

 Nikon機は、D300クラス、D40系の3点測距、D90系(D3100系)の11点測距はよい精度をもっていますが、39点測距のモジュールは、あまりよくありません。今後の改良が望まれます。

 私が、EOS 5D Mark Ⅲを購入したのは、実はサブ機をAF精度の高い60Dにしたかったから(買い戻し)というのも大きな理由です。しかしながら、Kiss X6iが60D並のAF精度をもつようになったので、Kiss X6iの購入を考えるようになりました。防塵・防滴性能、ペンタプリズムの面では、60Dも捨てがたいですね。70Dを待つというのも手ですね。
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