高倍率ズーム
 観光地を歩いていると、どうしてもカメラを首から下げている人に目が行ってしまうが、高倍率ズームを使う方が結構多い。上級機に28-300mm…Nikon D810とかCanon 5D Mark IIIに高倍率ズームなんて結構目にするのである。そりゃあね、便利だから。さすがに3,600万画素に28-300mmで大丈夫なの?と疑問にも思うが、実際そういう組み合わせの方は想像以上に多い。
 以前は、高倍率ズームはレンズメーカーの十八番だったが、最近は、カメラメーカーも注力していて、キットレンズに高倍率ズームを設定している。APS-C専用レンズでは、キヤノンでいうと18-135mm、ニコンだと18-140mmや18-200mm、18-300mm、フルサイズ用だと、24-105mm、24-120mm、28-300mm等。もちろんズーム倍率が小さい方が画質とのバランスはよい。高倍率も少しずつ進化していて、ズーム比の大きい方も、画質はかなりよくなっている。

餅は餅屋
 1Nikkor には、1Nikkor 30-110mm F3.8-5.6 VRという、小型で写りのよい望遠ズームがある。これがちょっとチープで驚くほど安価なレンズなのだが、写りはなかなかのもの。3〜4倍の望遠ズームというのは設計も容易で、明るさを欲張らなければ、安くてよいレンズが作れる。餅は餅屋で、もちろん画質はいいに決まっているので、画質優先なら間違いなく望遠ズームの方がよい。

 1Nikkor にも、明るい望遠ズームが欲しい。