ステッピングモーター搭載レンズ
 ちょうど1年近く前になるのでしょうか。Nikonも、ステッピングモーター駆動の新しいレンズを発表しました。これまで超音波モーター駆動が主流でしたが、一眼レフ機が動画でもよく使われだし、静粛性がより問われるようになり、交換レンズに、ステッピングモーターが採用されるようになりました。

 Nikonもやっと2016年8月23日に、ステッピングモーター駆動のAF-P DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR とAF-P DX NIKKOR 70-300mm F4.5-6.3G ED VR が発表されました。Canonの場合は、静粛性の方がクローズアップされていましたが、Nikonの場合は、静粛性はもちろんのこと、高速性の方が話題となっています。ネット上には「爆速」と評価も高く、実際、カメラ店で試してみると、驚くほどAFが速く、想像以上でした。Nikon史上では革命的と言っても過言ではありません。
 位相差AFではもちろんのこと、コントラストAFでも非常に高速で、遅い遅いと評判の悪かったライブビュー撮影が快適なレベルになっています。CanonのデュアルピクセルCMOS AFに比べて、遅れをとっていたNikonのライブビューAFですが、これで、Canonの背中を捉えたと言ってもいいくらいの出来です。AF-Pレンズはマジで凄いです。
 CanonのデュアルピクセルCMOS AFも、すごい技術ですけど、像面位相差としては、まだまだのレベルで、光学位相差に比べたら遅いし、ピントがどこに合っているのかわからない状態、背景に抜けてしまうことも多々あって、私はイマイチ信頼していません。

 気にはなっていましたが、キットレンズをわざわざ単体で購入するのもなぁ…、D5600ダブルズームは高いしなぁ…、AF-PレンズのためにD3400というのもなぁ…と二の足を踏んでいたのですが、ライブビューの爆速AFを手に入れるには、AF-Pレンズが必須で、今回、恐ろしく安く購入できる機会があったので手に入れました。
 NikonのライブビューAFは、ひと昔前のデジカメのAFスピードで、AFを合わせている途中でネコに逃げられてばかりいましたが、AF-Pレンズのおかげで、ネコをライブビューで普通に撮ることができるようになりました。もはや、これは革命的と言っていいレベルです。

 AF-Pレンズは、AF-P DX NIKKOR 10-20mm F4.5-5.6G VRに引き続き、FX用の AF-P NIKKOR 70-300mm F4.5-5.6G ED VRまで出て、どんどん拡充してきています。