間もなく発売のCanon EOS Kiss X6i は、新機能てんこ盛りのスーパーエントリー機となります。デジタル一眼が入門レベル、初心者の方だけでなく、ハイアマチュアやプロも喜びそうな技術が詰め込まれています。
大注目の「ハイブリッドAF」ですが、これは、Nikon 1が搭載している「撮像面位相差AF」とは、大きく異なり、位相差画素は、中央部のみに組み込まれています。従って、周辺部では、依然コントラストAFでピントを合わせることになります。「撮像面位相差」という言葉に、Nikon 1を連想して、Canonでも同じように使えると思ったら大間違い。なぜ、Nikon 1が1インチセンサーを採用したのか…撮像面位相差AFを可能とするには、このサイズが限界だったからで、まだまだ発展途上の技術です。
Canonでも、ライブビューで超高速のAFが可能になった…と誤解しないようにしないといけません。あくまで「ハイブリッドAF」であり、従来のライブビューよりは使い勝手がよくなった程度…と解釈した方がよいのです。
とはいえ、全点クロス9点AFセンサーとなったこと、連写スピードも秒5コマとなり、それに伴い、画像重ね合わせが可能なHDRや手持ち夜景、画像処理エンジンがDiGiC5となって高感度画質の向上、レンズ光学補正機能、ALOの効果向上、…というブラッシュアップは、目を見張るものがあり、すばらしいカメラに仕上がっていることは間違いありません。